ロシアでのUNIQLOの読み違え

考える

こんにちは、あじさい(@hydrangea_11)です。

 

ロシアのウクライナ侵略に関連して世界の企業が続々ロシアから撤退を表明してますが、その中で異彩を放っていたのがUNIQLO。

 

衣服は必需品だから継続するとの判断。(食料品ならわかるけど)

 

でも数日後には停止宣言。

 

カッコ悪かったね… というのが最初に浮かびましたねぇ。

 

日本てどうしても「人権」が育ってないから、西欧みたいに「懲罰」として事業を止める、撤退するという方法をすぐには取らないですよね、一般的に。

 

トヨタ自動車も事業停止のニュースが流れたけれど、それは制裁のためというより、部品調達ができないからというのが理由だったし。

 

このUNIQLOの判断、どう見ても根本的に間違ってしまったんだろうな、と思ってしまう。

 

創業者でCEOの柳井氏の考えが色濃く出てしまってるんだろう。

 

ユニクロ、世界の目厳しく ロシア事業一時停止へ転換 - 日本経済新聞
ファーストリテイリングは「ユニクロ」50店を展開するロシア事業の一時停止を決めた。「衣服は生活必需品」(柳井正会長兼社長)との考えのもと、当初はロシア事業を継続する方針だった。しかしウクライナ情勢が混迷を深め、国際社会でロシアへの批判が強まるなか、修正を余儀なくされた形だ。「企業はそれぞれだと思う。そこに消費者がいる以...

 

「企業はそれぞれだと思う。そこに消費者がいる以上はサービスを提供する。当社がアップルのように米国企業ならすぐ止めるかもしれない。でもロシアは日本のすぐそば。ロシアの人々が日本に悪感情を持つことがいいことなのか」

彼の言い方だと、アメリカと日本の地理的な距離の問題と言いたいばかりだし、日本が悪感情を持たれないために事業を続けるという考え方自体がどう見ても世界的視点からは意味がわからない、と思う。

 

え、大事なの自国???

 

ロシアが今やっていることがどういうことで、世界がどういう態度を取ることが必要なのか、日本が、とかそういうミクロな見方ばかりでしかビジネスを考えられないからこそ、バッシングを受け企業イメージを悪化させたとも言えそう。

 

もちろんそれはただの言い訳で、大きな市場でビジネスチャンスを逃したくないだけだったのかもしれない。

 

ただ、こういう時の決断ってSNS全盛の今、ものすごい企業イメージに影響するし、安いから買われてるだけじゃないとは思うけれど、私みたいにウィグル関係で買わないと決めたひともいるだろうし、今回のことで更にもう買わない、と決めた(短期的ではあっても)人たちは海外含め日本でも多いかもしれない。

 

それくらい、この局面でのロシアへの態度は重要だったのに、UNIQLOには柳井氏に物申せるひとがいないんだろうかなぁ… ワンマンって良い時はぐんぐんいけるんだろうけど、こういう時の弱さって致命的。

 

ただ、政治とビジネスは不可分の関係になっている。欧米では企業やスポーツ選手も政治的なスタンスを示すことが当たり前だ。中立の立場を示しても、曖昧な姿勢ととられかねず逆に批判も受けやすい。

 

いくら政治とビジネスとは違うんだと訴えても、オリンピックもそうだけど、どこまでも政治はつきまとうんだよな…

 

曖昧な姿勢は批判を受けやすい、と上に書いてあるけどほんとうにそうだと思う。

 

ある日本のミュージシャンが、右も左も上も下もなく真ん中でいたい、という歌を歌っていたけれど、日本ぽい。

 

そういうのわからなくもないけど、これこそ曖昧な姿勢だと思うんですよ。

 

耳触りがとってもいいけど、なんにも解決しないじゃないかって。

 

政治的な歌ってそれだけで忌避されちゃうんですよ。忌野清志郎が原発反対な歌を歌ったりしてたけどレコード会社からつぶされちゃったりもしてたことを思い出したり。

 

今清志郎が生きてたらどんな歌を歌ってただろうなぁって妄想してほんとなんで早死にしたんだよぅって悲しくなります。

 

なんか話が逸れました。

 

UNIQLO、ほんと間違っちゃったよね。日本ではすぐに忘れられるかもしれないけど、海外ではどうだろう。UNIQLO的には中国があるからいいのかな。

 

 

あじさい

 

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