[映画]「ラスト・ナイト・イン・ソーホー」私の感覚の反省と残念だった点<ネタバレ感想>

映画

おはようございます、あじさい(@hydrangea_11)です。

 

この映画、Twitterでさまざまツイートを読んだのだけれど、評価が分かれてます。

私がショックだったこと

絶賛が結構多いなか、性暴力のシーンが繰り返し出てくるから気を付けて、或いは最初からそういうシーンがあると警告すべきだった、など。

 

でも、私はこの映画を観終わって、性暴力が出てくるなら最初からそう言っておいてよ、とは思わなかったんですよね。

 

そう思わなかったその事自体がショックで。

 

私の感覚、おかしいのかなって。

 

1960年代、ショービジネスの世界でのし上がっていくには、『所謂「枕営業」っていうのが当たり前だった』んだろう、という認識しかなかったんだな…と。

 

サンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)が男たちから彼女の「性」を売り物にすることを求められるその描写自体、そんなもんだろう、と。

 

私が見てきたテレビや社会やその他諸々、それが普通なのでは??というその感覚自体、アップデートしなきゃいけない、と痛感しました。

 

2年ほど前、テレビの情報番組で、ダウンタウンの松本人志が元AKBの指原莉乃に対して、枕営業を匂わせた発言をしました。詳しくはググってみてください。その言葉をここに書き記すことも気持ちが悪いのでやめます。

 

そういう言葉が芸歴も長く力もあるだろうベテラン芸人から出て、生放送でもないのに番組側はそれをカットもしない。

 

同じような認識が私のなかにも刷り込まれているのかもしれない、と身体が震えます。

 

制作側って搾取した側に立ってるのか?と驚いた最後のシーン

サンディを搾取した男たちは、サンディ=ミスコリンズに殺されていた…

 

あの真実はかなり驚愕でした。

 

でも。

 

サンディが大量殺人犯だったことで、男たちの罪が軽減されてないか???

 

最後にエロイーズが助けを求め、そこにあった電話に手が届かず結局男たちの亡霊が電話を掛け、助かったという結末、男たちに助けられたの…? なんだか彼らに赦しを与えることにしか思えなくて脱力しました…

 

搾取された女への救済がない

ミスコリンズは自ら火の中に残ることを選んだ。

 

この映画は何を言いたかったんだろう?

 

サンディの不憫さだけが浮かび上がってしまって苦しい。60年代のノスタルジックでカッコいい映像はとても素敵だと思ったし、サンディとエロイーズが鏡のように写しになる演出、ダンスシーン、ものすごく見応えがありました。

 

2人のシスターフッド、共同、共感、そういうのもあった、と思う。エロイーズしか見えないものがあって、それがサンディの過去に光を当てる。

 

そこにあった真実を暴くことで、華やかな60年代の影の部分を色濃く見せる。

 

でも、サンディの苦しさや悲しさが昇華されない後味、殺され亡霊になった男たちは殺されたことでその罪が赦された、かのような印象、それがモヤモヤしてしまう。

 

苦いです。

 

映画『ラストナイトインソーホー』ネタバレ考察 性暴力のチープさ,鏡の意味と母の霊解釈・あらすじ感想・評価・伏線解説
映画『ラストナイトインソーホー』は、デザイナー志望の女子が夢で1960年代のロンドンへタイムスリップしてしまう話でしたが、浅く薄っぺらい印象で正直つまらなかったです。 美しい2人の若手女優、トーマシン・マッケンジーとアニャ・テイラー=ジョイ

たまたま読んだ感想です。考察もされてるので是非。

 

その当時の、ショービジネス界だから、そういう搾取が当たり前だからしょうがない、って一番思っちゃいけないことだと改めて…

 

「最後の決闘裁判」の明らかにレイプと呼べる性暴力シーンには打ちのめされたのに、この映画にはそういう意味合いを感じなかった自分の感覚を変えていきたいです。

 

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それでは。

あじさい

 

 

 

 

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