おはようございます、あじさいです。
旅行したいなぁ…
コロナ前に戻りたいなぁ… と言っても詮無いこと。本やマンガやドラマなどの物語へ旅立つことで自分を慰めてます。
さて。
所謂児童文学と呼ばれているもので、「長靴下のピッピ」や「ハリーポッターシリーズ」「赤毛のアン」「あしながおじさん」など、多く共通しているなぁと思う事柄が、「親がいない」という事。
アーサーランサムの「ツバメ号とアマゾン号」シリーズは、親はいないわけではないけれど、父親は船に乗る仕事でそばにいない。
「親の不在」で始まる、そこから物語が動く。口うるさく、干渉する存在がないからこそできることがある。庇護してくれる存在がないからできないこともある。いないから生まれる感情がある。
私がこの間最新刊まで読み終えた「違国日記」も、親が不慮の事故で亡くなってしまうことから始まる。

ヤマシタトモコ/『違国日記』特設サイト
”心が救われる”と各賞・各誌をにぎわす話題書!!第4位『このマンガがすごい!2019』オンナ編(宝島社)俺マン2019「TVBros.」「an・an」「ダ・ヴィンチ」「BRUTUS」…etc ジャンルを越えた各メディアから絶賛!
中学生の「田汲朝」が、母の妹「高代槙生」との同居を描いたお話。
ダブル主人公といったかんじ。朝だけでなく、槙生の感情も丁寧に追う。
読んでいて苦しくなる。
セリフの一言一言が重い。
重いのに癒される。
そしてそのうち槙生の生き方が羨ましくなる。
と同時に、いやいや、私はもっと楽に生きたい、とも思う。
私が心を惹かれる物語は、主人公だけじゃなく、ひとりひとり登場人物の作り込みが細かい。いろんな考え方の人物が登場し、主人公と自分に距離があったとしても、他の誰かに自分を重ねることができる。
自分と他者。血の繋がり。喪失と再生。親と子。誰かを愛すること。ひとりでいたいこと。
毎日が行き詰っている感がひどく、明るい兆しが見えない日々に、ぜひ、このマンガを読んでみてください。少しだけ前を向ける気がします。
リンク
それでは。
あじさい
コメント