言葉の持つ力を考えるのが好き

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”愛してる、好き”、という直接的なことばを使わずに、思いを伝える際にどんなものがあるだろう?

2016年にハマってしまったドラマ「ふれなばおちん」、家庭をもつ主婦に恋した独身男子が思いを募らせていくんですが、周りには「好きだ」と気持ちを吐露する場面はあっても、本人にストレートに言うことがなくて。

その代わりに言う言葉が、

会いたい

あなたの顔が見たい

あなたといると、ウソがつけない

俺はあなたの全部が欲しい

一番最後はストレート過ぎなくらいですが。

好きだと言わずに伝わることば。そこにとてもきもちを動かされます。

私は今もあなたしか要らないのに

「words」 Aimer

 

瞳交わしたあの日から
糸が絡んで外れない

「口づけ」 星野源

 

同じ月 同じ空の下で待っているわ
Thinking of you

「Thinking of you」 Bonnie Pink

 

この心臓に君がいるんだよ 全身に向け脈を打つんだよ

「有心論」 RADWIMPS

夏目漱石が、I love you. を「我君を愛す」と訳した学生に、日本人はそんな風には言いません「月がきれいですね」くらいに訳せばいい、と言ったとか。

なかなか、月がきれいですねと言われて愛の告白だとは思わないんじゃないかとは思いますが、結構この話も好きです。

で、またドラマの話に戻るのですが、最後の回にね、この役者志望の彼が、昔演った劇中のセリフで彼女に告白するんです。それが、殺し文句というか、無敵というか、ナチュラルキラー細胞くらいの威力なんです。

あなたのいない人生なんていらない

これはとても悲観的で悲劇的です。あなたが手に入らなければ、自分はもう生きていたくない、とも取れます。

 

それに対して、夏目漱石「それから」の代助。友人の妹、三千代を愛していたにも関わらず、義侠心から平岡に譲ってしまう。数年ぶりに再会した三千代に接していくうちに、彼女への気持ちを再確認しどうにもこうにも自分も周りも騙せなくなり遂に告白することとなる。

「僕の存在には貴方が必要だ。どうしても必要だ。僕はそれだけの事を貴方に話したい為にわざわざ貴方を呼んだのです」

代助のこの告白は、肯定的、前向きです。自分が生きていくうえで貴方が必要である、どうしても。という強いことばには意志と野心と気合いがつまっていて、ぎゅっと掴まれてしまいます。

 

そして最新曲、BTSの「Butter」

Smooth like butter
Like a criminal undercover
Gon’ pop like trouble
Breakin’ into your heart like that

バターのようになめらかに
正体を隠した悪党のように
急なトラブルのように弾けて
君の心の中にこっそり入っていくよ

最高ですね。こんな愛の告白ないでしょう!?Butterに隠された様々な意味をあれこれ想像妄想するのがここのところ楽しくてしょうがないです。歌詞の中に巧みに仕込まれたものがあるのかないのか、それは別として、とにかく考えるのがとっても楽しいです。

 

つらいこともままある日々を過ごしていくのはしんどくもあるけれど、こんな風に思いをことばに乗せて伝えていけたら、って考えているとちょっと元気になれる。ような気もします。

[BTS]「Butter」に込められた「黄色」の意味とは?
先週の金曜日に出された新曲「Butter」。24時間もしないうちにYoutube再生1憶回を越え、ものすごい勢いとうねりを感じます。

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お越し下さりありがとうございました。

あじさい

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