ああああ、そうかぁそういうことかぁ…
とわ子とかごめと八作の関係が視聴者にもわかっちゃいましたね…
かごめととわ子が海で話してるとき、ああ、かごめは八作の気持ち知ってるんだなって思ったよね。あの間とか表情とかでそういうの表すの、八作もそうだけど、こういうの見てると、ながら見できるドラマじゃないから、のめり込む視聴者層にピンポイントで刺してくるよ…
— あじ@purpleyou (@hydrangea_11) May 12, 2021
八作の話題に、かごめ(市川実日子)のちょっと泳ぐ視線だとか、「間」だとか、そういうかごめから滲み出てくる全てで、ああ、かごめは八作が秘めてると思ってる気持ちに気づいてるんだなって。
とわ子のマンションから八作と一緒に帰るときの会話でもそれが微妙にわかりましたよね。ああ、市川実日子だよ… ふつうにとわ子の親友っていうポジションじゃないとは思ってはいたけれども、彼女がかごめでありがとうって感謝の気持ちまで起きちゃいました。
かごめにとってとわ子はお母さんでありお父さんでありおばさんであり、とにかく一番頼れる家族っていう設定、うう…(泣)
としてとわ子が八作と別れた原因。八作の心の中にほかの誰かがいる、そのことが20代の時には許せなかった。それが「誰なのか」を今回とわ子が察してしまう。
そのアイテムの使い方がもうさすがとしか言いようがなくて。
「穴の開いた靴下」と「スマホの着信画面」。
これを考えつく坂元氏ももちろんすごいけど、それを「視線」と「間」と身体から出てくる空気で「ずっと心の中に居た人はかごめ」だと見せる八作(松田龍平)の佇まいがそこにのぺっと立ってるだけなのに何この圧倒感。
今回は、かごめと八作がまとう空気と仕草と視線で、この3人の関係性を全部わからせてしまうっていう、贅沢な1時間でした。
それだけ制作側が見てる視聴者を信頼してるってことの裏返しなんだろうな、と。
少しだけあの人と仕事にまつわるセクハラについて。
とわ子の仕事相手の社長・門谷(谷中敦)は、ものすごおおく嫌な奴に描かれてました。こういう人いるんだろうなぁっていう。谷中さんは俳優じゃなくって東京スカパラダイスオーケストラを率いているミュージシャンだからっていうのもあって、演技じゃなくって素のままっていうか、それがなんかまた一層生々しく感じたなぁ。
よくあるラブストーリー系のドラマで、お仕事の描写があれあれっていう間にリアリティがなくなっていったり、重きをおかれなくなったりを知っているので、このドラマでのお仕事の割合はものすごくバランスがいい。
別にリアルじゃなくっていいんで、夢のような職場であっても、そこが視聴者にリアルじゃないけどドラマの上で納得できる演出だったり設定だったらいいわけで。
しかし、こういうセクハラ系おやじの全然わかってないやれやれな感じをやれやれで終わらせず、中核に入っていこうとしている脚本は、「問題のあるレストラン」での事を思い起こさせるし、「問題のある」を知ってるからこそ、坂元氏がこの問題をちゃんと描こうとしてるんだなっていう信頼があります。
どんどんお話の面白さが加速していってるし、お話しの中に挿し込まれる元夫たち3人の掛け合いが楽しすぎるので、何回も再生しては同じところで笑ってます。




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あじさい
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