3番目の夫、2番目の夫ときたので、今回は1番めの夫、田中八作(松田龍平)回かと思っていたら…
そりゃあ、とわ子(松たか子)の親友が市川実日子だと知ったときに、これはこれは…!!!と思いましたよ。
市川実日子と言えば、「シンゴジラ」の尾頭ヒロミとか、「アンナチュラル」の東海林夕子とか、「コタキ兄弟と四苦八苦 」の1回目のゲスト役とか、「BG~身辺警護人~」の医師役とか、魅力的。ほんと好き。
だからこのドラマの中でもどういう役になるんだろうって興味シンシンでした。そしてその期待はすごくすごくいい意味で裏切らてしまって地団太踏んでます。
綿来かごめ…!!!!なんて愛おしくて得難いひと… この空気感をまとえるの、市川実日子ならではじゃないの… って泣きました。
かごめ
「五条さんのことはね残念だよ。好きだったし、好きになってくれたと思うよ。でも恋愛はしたくないんだ。“この人好きだな。一緒にいたいな”って思っていても、五条さんは男で、私は女でしょ。どうしたって恋愛になっちゃう。それが残念。別に理由はないんだよ。恋が素敵なのは知っている。ただただ恋愛が邪魔。女と男の関係が面倒くさいの。私の人生にはいらないの。そういう考えが寂しいことを知っているよ。実際たまに寂しい。でもやっぱり、ただただそれが私なんだよ」
綿来という苗字から、「カルテット」の綿来すずめ(満島ひかり)を思い出した方も多いかと思います。すずめは父親との関係に悩んでいた。この4話でかごめは両親を亡くした後親戚に面倒をみてもらっていて、遺産を勝手に寄付してしまったと親戚から文句をつけられていることがわかり、複雑な家族関係が背景にあることが判明。
「カルテット」で綿来すずめが、父親が瀕死になり病院に行かなきゃ…と義務感で苛まれていたときに、そばにいたマキさん(松たか子)が言う。
すずめちゃん、軽井沢帰ろう
病院行かなくていいよ
カツ丼食べたら軽井沢帰ろう
いいよいいよ
みんなのとこに帰ろうわたしたち同じシャンプー使ってるじゃないですか
家族じゃないけど
あそこはすずめちゃんの居場所だと思うんです
髪の毛から同じ匂いして
同じお皿使って
おんなじコップ使って
パンツだってなんだって
シャツだってまとめて一緒に洗濯物に放り込んでるじゃないですか
そういうのでも いいじゃないですか
血の繋がりじゃなくて、他人が疑似家族になる。
今回も、かごめがとわ子のことを、こうやって言っていたと、八作から聞く場面がありました。
「とわ子は友達じゃないんだよね。とわ子は私の家族なんだよね。とわ子は私のお父さんでお母さんできょうだいなんだよ。 だから甘えすぎちゃうんだよ」
マキさん(松たか子)とすずめ(満島ひかり)、とわ子(松たか子)とかごめ(市川実日子)。この相似な関係が、「カルテット」好きにはたまらない… です…
そして八作。
八作回だと思われた今回、なぜかごめの話が…?と途中までよくわからなかったんだけれど、あれ?あれあれ???ってなってるうちに、ラストで… はぁぁぁぁぁぁ。
なんかつらい。
全てがつらい。
そうだった。坂元氏の脚本は、どこかで落とし穴があるんだった。最初からそれが見えるドラマもあれば、途中で大きな穴があることに気づくこともあり、とわ子とかごめのこの疑似家族のような関係は、果たして八作を通じての関係で変化するんだろうか。
或いはもうとわ子は八作→かごめ、の気持ちを知ってるんだろうか。
やっぱりここにきてみぞみぞする展開、さすがです。









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あじさい
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