クドカンのドラマ、待ってました。
古くからのファンじゃなく、
- あまちゃん(2013年、NHK連続テレビ小説)
- ごめんね青春!(2014年、TBS)
- ゆとりですがなにか(2016年、日本テレビ)
- 監獄のお姫さま(2017年、TBS)
- いだてん〜東京オリムピック噺〜(2019年、NHK大河ドラマ)
ここら辺を観てる新規ファンです。いやあ、ほんとに面白くて笑って泣いて忙しいクドカンのドラマが大好きなんです。
で、長瀬智也主演で始まったドラマ「俺の家の話」。

期待を裏切らない第一話でした… はぁ。
介護、プロレス、親子、伝統芸能、後妻業、などなどたっくさんてんこ盛りで来ましたねぇ。
特に介護。クドカンはこうやってその時代時代の社会的な問題を笑いのオブラートにくるんで、観てる者の奥の方に入り込んでくるのが上手なんですよね…
コロナに見舞われてる世界っていうのを取り立てて言及しないでも、マスクを着ける、家の中では外す、っていうのがナチュラルで、ホームドラマこそ、このコロナ禍でもマスク無しで見せることができるし、生きてくる題材のひとつなのかもなぁって。
長瀬智也と西田敏行、このふたりはタイガー&ドラゴンでも共演していて、なんだろう、この安心感。芸達者だなぁって思うんだけど、それだけじゃないふたりの持つ雰囲気の融合で生まれる空気の安定感、厚さ、圧、などなど、素晴らしかった。
昨日も書いたけれど、母が亡くなってちょうど1年で、そのタイミングでこのドラマを観たっていうのも関係あると思うのだけれども、母が亡くなる前、ディケアに行ってたり足腰が弱くなって電動ベッドや車いすをレンタルしていて、重なる部分がありました。
客観的に見れば、父親が倒れて車いす生活になって、家での介護には多くの人手が必要で、大変で、大変で、周囲も本人もきつくて、(ドラマ内、観山寿三郎(西田)は割と楽天的だったけれど)かなり気持ちが塞ぐ状況ですよね。
母の晩年もかなりそんな状況でした。トイレにはなんとか行けたのでおむつをすることはなかったのは幸いでしたが。
ドラマ第1話のラスト近く、みんなで朝食を囲むシーンがありました。
長男である寿一(長瀬)が「いただきます」と言って食べ始める。
あのシーン、すごかった… ほんときつくて大変な状況なのだけれど、ああやって、一日全てが悲惨なわけじゃなく、みんなでご飯を食べて、冗談言い合って笑いあう、そういう瞬間があるんですよ。実際に。
母がレビー小体型認知症が進んできて、ぼおっとする時間が増えて、歩くこともおぼつかなくなってきて、端から見たら悲しいしどうしようもないんだけれども、そんな一日のなかにもほっとするような、笑えるような時間がありました。
それを思い出したら泣いてました。
クドカンのドラマにはリアルさと、あったかさと、笑いと涙が詰まってるからほんとに好き、と再確認しました。
そういうドラマを観れてありがたい気持ちです。
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お越し頂きありがとうございました。
あじさい
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