母が亡くなって3週間。随分間があいてしまいました。
なんというか不思議なんですが、母が生きていた頃がひどく遠く昔のように思えて、まだ1ヶ月も経ってないなんて思えなくて…
実家から遠く離れて暮らしているからかなぁ、なんて思ったりもして。
母は家の中で倒れて病院に運ばれました。そうなると、救急で運ばれた病院では死亡診断書を書いてもらえないんですよ。
義母はずっと入院していたので、その病院の医師に死亡診断書を書いてもらえました。でも、家の中でだと、不審死になるみたいで、それが事故なのか自然なのか不自然なのか、警察の調べが必要になると…
ぶっちゃけて言うと、虐待による殺人もあり得るし、とにかく母の場合監察医の検死が必要で、そこからもし監察医が必要と判断したら、解剖もあるとのことを救急で運ばれた病院で警察から言われました。
検死だったら45000円。解剖も必要なら65000円だったか。何れにしても、こちらの負担だと言うんですよ。はぁ… 人が死ぬのってすぐお金必要なんですよ…
なんかね、新幹線乗って時間かかって救急に飛び込んで、警察の人から通された部屋で母が1人で寝かされていて父も妹もいなくって、その時母と対面してひとしきり泣いて、でもゆっくりサヨナラをしている時間はなかったんです。
その時ちょうど父と妹は別々で警察から話を聞かれていたところで、(別の言葉で言えば事情聴取ですよね)戻ってきてすぐに母を検死の場所へ車で移動させなければいけないことを聞き、既に葬儀社を決めていたのでその葬儀社の人たちが母を乗せてその監察医のところまで運んでくれると言う手はずになっていました。
検死がなければ、そのまま家へ連れて帰れるものを、一晩別のところに連れていかれる母が不憫でした…
葬儀社の人たちはもう手馴れたもので、母を白い布で覆い、そのまま寝台が固定できるようなバンに乗せ、夜中の病院から走り去って行きました。
でも、これでその日は終わりではなかったんです。
母を見送る前に、警察官から家に行って検分をしなければいけないと言われました。父にも話を聞きたいとのことで、先に父を連れて家に帰って行きました。警察官と鑑識のような人と数人で。
私と妹は母を見送った後、タクシーで家に戻りました。
警察官3人くらいと鑑識の人1人居たかな… 家の間取りを聞いたり、関係ないのに二階にも上がって行ったり、父に疑惑を持っているようではないにしても、ここまで厳重に調べるんだ…とかなりびっくりしたことは確かです。
最後に、家の合鍵はいくつありますか?と質問して、帰って行きました。(夜中の12時過ぎ)
母には生命保険も掛かってないし、いろんな状況からみて自然死だと判断したんでしょうね。父と妹は違う警察官から同じ質問されたりもした、と話していました。
疲れました。夜中過ぎに父と妹と3人で眠れずにリビングでいつまでもその日1日のこと、母のこと、他愛のない話をしました。悲しくてしょうがないはずなのに、現実感があまりなくてみんなぼぉっとしてました。
母の死はそのまま母の不在なわけなんですが、母はどこかの病院に連れて行かれてるだけで、死というのがまったく現実味がなくて、突然、突発的に、急に、誰々が亡くなりました、死にました、と言われても、死に顔を見たにも関わらず、その死が自分の中に沈んで受け止めるにはまだまだ時間が必要でした。
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あじさい
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