先週始まった朝ドラ「なつぞら」を観て号泣してしまいました…
なつぞら
戦地で父を亡くし、空襲で母を亡くした主人公のなつが兄妹と離れ北海道で暮らし始めたプロローグ。
他人の大家族の中で一生懸命生きようとするのですが他人は他人。兄のいる東京に帰ろうと家を出てさまよって… 父の戦友であるその家族が探しまわりなつを見つけた時の、大家族全員とひとりぼっちのなつの画面の構図が如何しようも無い現実を非情に映し出していて…
その家族を見たなつが
「どうして私には家族がいないの〜〜??」
って大きな声で叫ぶんです。朝から涙腺崩壊しました…
ここ本当にすごくて泣かずにはいられなかった……( ;∀;)#なつぞら#なつぞら絵#なつ絵 pic.twitter.com/IIEJ8Ujs2y
— よた(野間与太郎)@短編作品集発売中 (@yotaroom) April 11, 2019
このなつを厳しく暖かく受け止めていくのが草刈正雄演じるこの家族の祖父なのですが、この2人がハイジとオンジの関係を思い出させて血の繋がりがなくそこから生まれる関係がこれからも楽しみでなりません。
自分の居場所
なつは、家族ではない人たちの中に自分の居場所を見つけたわけですが、そこには「働く」ことで自分の居場所を得られた側面を描いていました。
居場所探しと言えば、「赤毛のアン」を思い出します。全巻持っているのですが、やはり読みどころのひとつはアンが孤児院から間違って連れてこられたグリーンゲイブルスで、マリラとマシューに受け入れられるまでのストーリーだと思います。
彼らが欲しかったのは男の子で、アンが女の子だと知って孤児院に帰そうとするのを聞き、私は誰からも欲しがられないと泣くんですよね…
居場所が欲しい。たとえ家族が居たとしても、外での居場所。高校、大学、専門学校、会社…
最近、上の娘が就活をしていて、どうも上手くいかないことばかりで落ち込んでるんです。ずっと失敗のない道を歩いてきた彼女が初めてぶつかった壁。勉強をして点数を取れれば受験は合格できる。言葉覚えも早くて友達関係で問題があったことがない。リーダー格でどこの集団でも存在感を発揮できてきた。
そんな彼女は、就活でいろんな会社にノーと言われたことが苦痛で悲しくて初めての経験にぶちのめされてるんです。遠くに住んでいるから何もやってあげられないし、いつもそうだけれど祈るしかないです。
でもきっとこのタイミングでこの経験をしたことは後々の彼女の人生に大きな意味があると思います。大学という居場所から出なければいけない来年、新しい外での居場所が見つかりますように。
千と千尋の神かくし
働くことで居場所を見つけると言えば、やはり千尋を思い出します。お父さんとお母さんは豚になってしまって1人で生きていくしかなくなった千尋。両親を元に戻すためにどうしてもそこに居場所を得なければならず、ハクに助言されたのは「働かせてくれ」と言い続けること。
湯婆婆から名前を千尋から千にされながらも働く場所を得たことで千尋はその世界に居ることができる。甘やかされない世界というのは一見厳しそうに見えて本当は優しい。居てもいいと受け止めてくれる場所があるということは大きい。
経験値あげる
モラトリアムだなんだと言われる大学生という肩書きだって自分で頑張って合格しに行かないと得られない。下の娘が一昨年浪人して一年家に居た時に、私ですら彼女がどこにも所属しない宙ぶらりんな時間を過ごすのを見ているのが怖かったのだから、本人の思いはどれだけのものだったか。
そういう経験をすることでこれからどうやって生きていこうか考えるよすがになったかもしれない、と思うと全てが何もかもが上手く順調にいく人生より苦労しながら進むことで経験値が上がってくのは親として心の中で頑張れ踏ん張れと言うしかないけれども応援するしかないけれども、全てが血肉になっていくよ、マイナスなことは全くないよ、って思ってます。
6年前に仕事を辞めてずっと家に居たのですが、先週から働き始めて外に居場所ができて違う面から考えることも多々あって私は私で経験値を上げていこうと思ってます。子供に負けずに。
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あじさい
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