オセロがひっくり返る時「カルテット」

カルテット

またまたカルテットの話です。

 

5話の見せ場

先週の5話。

 

4人のコスプレ。三流四流話。家森の夢。ありがトゥショコラ。すずめちゃんの大粒の涙。などなど、見所たくさんな中。見せ場はなんといっても、アリスが新たなスパイとして別荘にやってきて、マキさん、すずめちゃんとの3者で繰り広げられた心理ホラー会話劇でしょう。

 

ここで、アリスはとってもハイテンションになって持論をぶちまけます。たくさんあり過ぎて目が回りそう。

 

「だって夫婦に恋愛感情なんてあるわけないでしょう。そこ白黒はっきりさせちゃだめですよ。したら裏返るもん、オセロみたいに。大好き大好き大好き大好き大好き大好き殺したい!!って。」

ここ。

すごいよ。アリス。すごいよ、吉岡里帆。松たか子、満島ひかりに負けてないもんねぇ。目が笑ってないっていうアリスの真骨頂。

 

夫婦に愛情なんてあるわけない。そんなものを持ち込むから夫婦間に殺人事件が起きるって言う。

 

白黒はっきりさせちゃオセロみたいに裏返るって言う。愛してる、がいつのまにか殺したい、に。

 

このアリスの言葉の「オセロみたいに裏返る」というのがキーワードに聞こえてしょうがないんです。

 

裏返る

1.マキさんは夫殺しをしたのかもしれないという謎を秘めていた → 6話でちゃんと夫は生きていた。失踪していたことが判明。

 

2.ベンジャミンさんの嘘を暴いて仕事をゲットした黒いマキさん → 夫を殺すどころか、愛していたことが判明。それもマキさんの片思い。

 

3.目が笑ってないアリス。家森への塩対応。スパイ引き受け。すずめちゃんへの強請り → マキさんのバイオリンを笑顔で抱きしめる。クドカン夫にバイオリンをつかまれ別荘二階から落下。

 

4.5話のラストで現れたクドカン夫。頼りなさげでオドオドしていて声が小さくて。 → コンビニ強盗まがいのことをやってカラーボールを投げられていた。警察に電話されては困るから、たぶんすずめちゃんを縛り上げた。そしてマキさんのバイオリンを持っていたアリスに飛びつき、はずみでアリスは落下。

 

5.スパイをしていたすずめちゃん。マキさんに疑いの目。夫とのあれこれを聞き出そうと尋問していた。 → マキさんに信頼、親愛を感じ始めたのに自分のしていたことが露見。クドカン夫から話を聞くときにもマキさんを庇う。

 

6.マキさんの夫への愛情。「捨てられた女なめんな!」「いなくなるのって消えることじゃないですよ。いなくなるのっていないってことがずっと続くことです」「それはごみじゃないんで。(夫の靴下について)」 → 夫への決別「ごめんさないお義母さん、離婚届け出したいと思ってます」

 

オセロの白黒

はっきりさせちゃだめだというアリス。主題歌の「おとなの掟」にも、

 

好きとかキライとか欲しいとか

気持ちいいだけの台詞でしょ

嗚呼白黒つけるには相応しい

滅びの呪文だけれど

 

白黒つける滅びの呪文、と。

椎名林檎がどこまでこのドラマの情報を得て作ったかわかりませんが、ここまではまった歌だとは1話を観ただけではわかりませんでした。

 

白黒つけたら破滅まっしぐらだよ。そして、「終わりの始まり」へ。

 

今まで、別府さんがマキさんの手を握るドキドキとか家森の男泣きとか、すずめちゃんの親への切ない思いだとかそういうエモーショナルでウェットな部分を愛でてきたのに、6話ラストの怒涛の展開。

 

これこそ、このカルテットに抱いていたイメージが覆され、オセロの駒がひっくり返ってしまった数分間でした…

 

何やこれ… せっかく夫殺しの問題が解決できたのに。サイコでスリラーでサスペンスじゃないの~~。

 

なんだかもうひっくり返り過ぎて、この先の展開読めないどころか、どこへでも連れてって~な状態になってます。

 

このドラマの中毒性は、最新を観たら、必ず前に戻って確認したくなるってことですね。どうかどうか終わってからも彷徨うことのないようなラストを。是非。

 

坂元裕二『カルテット』5話 - 青春ゾンビ
30分の放送を経て、やっとのことタイトルバックが現れる。その直前に披露されるのはカルテットによる実に幸福な路上演奏だ。1話のオープニングを思い出したい。路上でチェロを独奏する世吹すずめ(満島ひかり)に足を止めるものはいなかった。誰からも耳を傾けられることのなかったその音色が、彼女の運命共同体であるカルテットとして奏でら...

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