椎名林檎「人生は思い通り」を聴いてほしい!

2018年5月。初めて椎名林檎のライブ((椎名林檎と彼奴等の居る真空地帯))に行ってきました。生の歌声初っ端が「人生は思い通り」だったんです。

 最初の曲のインパクト

「椎名林檎と彼奴等がゆく 百鬼夜行2015」の円盤を何回も何回も観ているんですが、最初の歌は「凡才肌」で、このアレンジがレコーディングされたものと全く違っていて痺れるくらいかっこいいんですよ。

 

この歌をファーストソングに選んだ意図を自分なりに考えてみたり。

 

凡才肌ー歌詞

最初の曲ってきっと熟考に熟考を重ねて何にするか決めると思うんですけれど(違うかな)ワクワクどきどき息を詰めて待っている空気に走る緊張感、その中で始まる音が自分の知ってるものなのかどうかってすっごく大きいんですよね… なのに。

 

東京事変も含めてかなり聴いてきてると自負してるんですが、その最初の曲、知らなかったんです…ほんと悲

 

するめのような

ライブが終わってすぐにダウンロードし、聴いたんですが、その当時(2018年5月)はふぅむって感じでそれほど刺さらなかったんですよ、なぜか。私は曲をメインに聴く方で歌詞をちゃんと聴くっていうのは後からなんです。

 

歌詞が聴き取れなくてもそのまま放っておいて、聴き続けていく。

 

それが、ある日突然「くる」んです。最初からどすんとストライクな曲もあるけれども、こうやって後からじわじわくるするめ系の曲もあり。WOWOWで録画した「真空地帯」のライブを何回も聴いていたらこの曲が私のこころやからだやいろんな状況にハマって心地よすぎて、やっぱり音楽ってすごいなぁってしみじみしちゃいます。

 

眩しさと淋しさ

日常のある時間を切り取って、リリカルにこころの奥底を炙り出す。誰もが持っている単純には割り切れない日々の多層性と立体的に輪郭を浮かび上がらせる椎名林檎のテクニックというか言葉選びというか、もう何もかも脱帽!!

人生は思い通りー歌詞ページ

歌詞の全体が自分に当てはまるときもあるし、ひとつの要素がかちっとはまってそれだけでどわぁっと涙が出てくることもあって。

 

追い掛ける眩しさと追い越す淋しさよ

 

私が老いていく親に対して感じてること、同じように巣立ちつつある娘達が私に感じてるだろうこと。それがふたつのスピーカーからステレオみたいに響いてじんじんきました。

行ったきり

今日この一日は行ったきり。帰ってこない。でもいつもそれを忘れてしまってまた明日同じ日がやってくると信じてる。

 

ほんとにね、ありえないのにすぐ私たちは忘れてしまうんですよね。いろんなことに忙しすぎて。親はいつまでも元気でいるわけではないし、こどもはいつまでも自分を頼る小さなこどもではない。椎名林檎はさまざまな歌の中に、この瞬間の刹那のその大切さを織り込む。

私たちはいつも

私たちはいつも 行ったきり

戻れない

この「行ったきり」という言葉の持つ重さがね、最近になってずしんと来るんです。

何処が境目

みんな過去のどこかしらの時点に戻りたいなぁって考えることがあるかもしれない。人生やり直したいって思うこともあるかもしれない。どこの時点で選んだことが今の自分を作ったのか、後悔や反省がない人生なんてないと思う。

 

でも、そうやって後悔ばかりして人生やり直したいと思っていても何も始まらないよ、何歳になってもいつの時点でも「今」を生きること、それが大事じゃないのかなって語りかけるんです。

 

いったい何から制限されているの

いいや!最初から自由そのものさ

たった今この瞬間をつかまえたい

 

今の自分に満足できなくて肩を落として昔に戻りたいって思ってる私たちに、優しく、彼女は歌う。私たちは自由そのもの。それも最初から。不自由だと思い込んでるのは他ならぬ自分だけなのもしれない。

 

「人生は思い通り」

そう。だから!「人生は思い通り」なんだ。

 

ここに貼り付けたものだと全部は聴くことができませんが、Spotifyのアプリをダウンロードすれば無料で聴けます!!!アルバムの名前は「カーネーション」で、その中にこの歌があります。

 

無料バージョンのSpotifyは自由に好きな歌を聴くことができなくてプレイリストのシャッフル再生になってしまいますが、1時間につき6回ほどスキップできるので、是非聴いてみてください!!

www.spotify.com

 

寄り添いながらも背中を押してくれる歌。ライブの最初にこの歌を選んだ彼女の意図が必ずあるはず!自分は人生の半分以上を過ぎてしまっているけれど、視点を「過去」ではなく「今」にスイッチさせることで見えてくるものがあって、変えられることがまだまだあると最近感じています。

 

現実離れ(=マンガ)した妖怪(=ラマ)のような演奏の手練れたちを冥途から引き連れ、痛快な批評眼によって娑婆世界の悲哀を歌い上げたのが『百鬼夜行』だったとするならば、今回の“何処にでもいる女の半生”といった自作プロットの自演に徹し、観客 ― 特に女性 ― 一人一人の記憶に成り代わるように歌い上げた『レコ発』もとい『真空地帯』は、言わば女性の持つ感情の根源を表現することで、より観客各々の心に深く突き刺さる実演だったと言えるだろう。

LINER NOTES – 椎名林檎と彼奴等の居る 真空地帯(AIRPOCKET) –

 

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お越し頂きありがとうございました。ポップでちょっぴり切なくて、チャーミングな林檎さんの歌声を聴いてください!是非!!

あじさい

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